VANANAZ SYSTEMSは6月9日、EC事業者向けにスマートフォンアプリ構築パッケージ「VANANA CART」の提供を開始した。

経産省の平成28年度電子商取引に関する市場調査によると、EC市場規模全体の伸び率10.6%に対して、スマートフォン経由のEC市場規模の伸び率が28.6%と大幅に上回っている。インターネットの利用端末の種類を見ても、長年首位だった自宅PCにスマートフォンが2.5%差と迫り、今年度は最多になる見込みだという。

これらを踏まえると、今後さらにECにおける利用シーンがPCからスマートフォンに移っていくことが予測され、EC事業者にとってはスマートフォンへの対応が急務となっている。

VANANA CARTは、ECサイトと連携するiOS、Androidアプリを構築するためのサービス。デザインや機能などユーザーの要望に応じて、アプリ開発や初心者には難易度の高いアプリのリリース申請までを代行する。

スマートフォンへの対応を急ぐEC事業者向けに、VANANA CARTではAPIを用いたECサイトとのデータ連携機能を実現している。商品をスマホアプリ用に登録しなおす必要がなく、既存ECサイトのデータをそのまま参照してスマホアプリに表示できる。また、アプリ上で確定された注文も、既存ECサイトの管理画面上でこれまでと同様に一括管理ができるため、既存の運用フローを変更する必要がない。

O2O促進のカスタマイズ機能としては、ブランドイメージを守る画面デザインカスタマイズに加えて、ポイントカードやクーポン発行などの実店舗とも連携する機能を実装。ECサイトで貯めたポイントを店舗でスマートフォンをかざして使う、スマホアプリに配信されたクーポンを持って最寄りの店舗を訪れるなど、オンラインでの施策をオフラインにも波及させる仕組みを提供する。

提供価格は、初期開発費用が$5000から、月額利用料が$100から(日本円での支払いも可能)。