アシストは6月7日、世界各国の3,500社以上で利用されているデータベース製品「EDB Postgres」の最新バージョン9.6に対応した各種支援サービスの提供を開始する。
EDB Postgresは、PostgreSQLをエンジンとし、エンタープライズ向けに強化したカーネルとツールにより、基幹業務に求められる高い「性能」「可用性」「拡張性」「セキュリティ」「運用管理性」を提供するデータベース。Oracle Databaseとの高い互換性を持ち、クラウド環境、仮想環境に最適かつ柔軟なライセンス体系であることから、企業に採用されているという。
2月16日に発表した「EDB Postgres Enterprise」の最新バージョンは、2016年9月29日にPostgreSQL Global Development Groupよりリリースされた「PostgreSQL 9.6」をベースに開発しており、大規模データ環境でのSQL処理時間を大幅に改善する「パラレルクエリ」や、システムに求められる機能・性能要件の高度化に伴いRDBMSに期待されてきたスケールアウト構成の新たな選択肢である「完全同期モード」に対応したレプリケーション機能など、PostgreSQL 9.6で提供された新機能をすべて包括している。
また、「PostgreSQL 9.6」にはない「EDB Postgres Enterprise」独自の機能拡張も実施している。パラレルクエリに対応した「パラレル・ヒント」を備え、ノウハウの少ない新機能でありがちなチューニングの難しさから解放。EDB Postgresの強みであるOracle Databaseとの高い互換性もさらに強化し、ネストされたサブプロシージャが定義可能になり、Oracle Streams Advanced Queuingオプションに対応したデータベース統合型メッセージ・キューを実装するなど、これまで代替が難しいとされたOracle Database固有機能の移行も可能になった。
また、大規模データ環境の運用課題とされてきたバックアップの所要時間を大幅に短縮するブロックレベルの増分バックアップ機能を備えた「EDB Postgres Backup and Recovery」や、異種データベースとの連携を可能にする「EDB Postgres Replication Server」がOracle Database 12cに対応するなど、各種ツールの最新版も順次リリースされている。
アシストは、「EDB Postgres」をデータベースとして選定した場合の構築/運用/チューニングなど各種ガイドライン策定にかかる工数削減と高品質な環境構築を実現する「ガイドライン・パッケージ」をはじめ、「EDB Postgres Enterprise」のスムーズな導入、活用を支援するスキルトランスファー型の各種技術支援サービスを提供する。また「EDB Postgres」の導入を決定する前に、実際に本番データの一部を移行してみたい、SQLやPL/SQLを移行できるか確認したいという要望に応える「データベース移行体験」も提供を開始している。 提供価格は要問い合わせ。