サイバーエージェント(CA)とリクルートは6月5日、両社共同の新規事業創造プロジェクト「FUSION(フュージョン)」発の事業として、株式会社ヒューマンキャピタルテクノロジーを設立すると発表。設立時期は2017年7月を予定しているという。

ヒューマンキャピタルテクノロジーは、従業員のコンディション変化の兆しを発見する企業向けツール「Geppo(ゲッポウ)」について、システムや設問設計の独自開発を進め、最小限の運用負荷で簡単に導入できるように回答促進や読込・分析・エスカレーションといった運用代行も含めたパッケージにて販売を行う予定だ。

従業員のコンディション変化の兆しを発見する企業向けツール「Geppo(ゲッポウ)」

同サービスは、CAが2013年から社内で運営していた、人材の適材適所を目的とした独自アンケートシステムの考え方をベースに開発したもの。このシステムを活用して毎月従業員にいくつかの質問をすることで、従業員の主観的な情報を把握し、人材の適切な配置や組織の課題解決に役立てているという。

新会社ではCAが培った運用ノウハウとリクルートのもつ人材領域での知見や顧客接点を活かし、「Geppo」およびその他関連サービスの開発・販売・ソリューション提供などを行うことで、人材・労働面の課題解決を支援していくとのことだ。

深刻化する労働市場の人手不足や働き方改革が推進されている現在において、人材の定着や労働生産性の向上を目指すためにも、企業は仕事の負担感や組織内のコミュニケーション不足を解消し、従業員のコンディション変化の兆しを見極めて対策を打つことが重要なのだという。