Swiftとプログラミング教育にも注目

アップルはWWDCを前に、もう1つのプレスリリースをだした。それは、iPadでプログラミング言語Swiftを学ぶことができるアプリ「Swift Playgrounds」が、ロボット、ドローン、楽器などと接続し、プログラミングを行うことができるようになったのだ。

ロボット、ドローン、楽器などと接続してプログラミングが行える「Swift Playgrounds」(画像:アップルニュースルームより)

例えば、Apple Storeなどでも導入されている球状のロボットSphero SPRK+は、これまで、専用アプリ内で絵を描いたり、ブロックを組み合わせたり、JavaScriptのコードを書いてプログラミングをしてきたが、これからは、Swift Playgroundsを用いて、Swiftで制御できるようになる。

世界的にプログラミング教育が注目される中で、iPadでプログラミングを学ぶことができるアプリと教師向けのカリキュラムを無料で提供するアップルの意図は、やはり、WWDCにつながっている。

アップルはiPadでSwiftからプログラミングを学ぶ子供を増やすことは、将来的に、WWDCに参加するようなアップルのエコシステム向けの開発者を増やすことと同義だ。開発者が絶えず増え続けることで、アップルは彼らの力を、iPhoneのブランドとライフスタイルの中での有用性へと結びつけていく。

今回のWWDCにも、1,500ドルの参加費を免除された学生スカラシップが日本を含む世界中から参加してくるだろう。おそらく彼らは、世界中の開発者との会話を通じて、将来の夢やアイディアを膨らませることになるはずだ。