ニュータニックス・ジャパンは5月31日、兼松エレクトロニクスとソフトバンク コマース&サービス(ソフトバンクC&S)との戦略的な協業で合意に達したと発表した。今回の合意に基づき、兼松エレクトロニクスはNutanix Partner Networkに参加し、3社は今後、NutanixのEnterprise Cloud PlatformアーキテクチャをNXシリーズ、NutanixのOEMパートナー製品だけではなく、Cisco UCSシリーズと組み合わせたソリューションを企業のデータセンター向け基盤として積極的に推進していくという。

これまで企業内データセンターのアーキテクチャーは、3層構成と呼ばれる仮想サーバと統合ストレージの組み合わせで構築されてきたが、近年はハイパーコンバージドインフラストラクチャー(HCI)の優位性についての理解が深まり、HCIの導入を検討する企業が増加している。

企業はHCIの導入により、従来の3層構成と比較し、設計・導入展開を迅速に行うことが可能になり、長期的な運用コストの削減を見込むことができるという。さらに、リソースの需要予測が可能な企業の基幹業務をオンプレミスで企業データセンター内に配置することで、パブリッククラウドの利用と比較し、総保有コスト(TCO:Total Cost of Ownership)の削減、ならびに投資対効果 (ROI:Return On Investment)の向上を図ることを可能としている。

今回の3社の協業は、サーバ、ストレージなど従来の3層構成からネットワークを含めたインフラストラクチャ全体にHCIのメリットを展開することを目的としている。Nutanixが提供するEnterprise Cloud PlatformソフトウェアアーキテクチャのCisco UCSサーバでの展開を保証するとともに、兼松エレクトロニクスが培ったサーバ、ストレージ、ネットワークソリューションの経験と連携し、データセンターのインフラストラクチャ全体を最適化するという。

また、兼松エレクトロニクスはCisco UCSサーバを含むNutanixのEnterprise Cloud Platformを構成するインフラストラクチャーだけではなく、構築・運用に関わるサービスを提供し、ソフトバンクC&Sは、これを支援する営業・技術および販売支援を提供する。