NECは4月3日、金融機関が先端技術を活用するため、金融サービスへの先端技術の適用研究に特化した専門組織「金融デジタルイノベーション技術開発室」を新設した。

金融機関はAIやブロックチェーン等の先端技術を活用したデジタルイノベーションを求められている一方、技術の進展スピードと複雑化は加速を続けている。

技術開発室は技術者約30人が所属しており、北米・欧州・シンガポールなどグローバルに拠点を展開するNEC中央研究所と連携し、AI、IoT、ブロックチェーン、バイオメトリクス、サイバーセキュリティ等の先端技術を具体的な金融サービスに適用する際に必要となるエンジニアリング技術を開発・強化するという。

また、先端技術を有するシリコンバレーなどのベンチャー企業とも連携し、金融機関における先端技術の評価・適用を支援。これらの取り組みを通じ、今後、進展を続ける先端技術と金融サービスをスピーディーにつなぐためのエンジニアリング技術を発展させ、金融機関におけるサービス拡充に寄与していく方針だ。