サイオステクノロジーは、パブリッククラウドを利用する企業向けにシステム運用の負担を大きく軽減する同社開発のサービス「SIOS Coati」(サイオスコーティー)をAmazon EC2(Amazon Elastic Compute Cloud)向けに2月23日より開始する。

「SIOS Coati」は、導入のしやすさから利用が増加しているパブリッククラウドを対象に、システム障害時の自動復旧、障害レポートを提供するもので、Amazon EC2上のアプリケーションの監視・復旧を自動化することで100万社以上を超えるという導入企業のシステム管理負担の軽減を図る。

障害発生時の対応イメージ(同社資料より)

ダッシュボード画面(同社資料より)

More Uptime,Less Work! SIOS Coati(サイオス公式サイト)

従来、運用監視ツールでの障害をオペレータが運用エンジニアにエスカレーションし復旧作業を行うという工程をシステムで可能な限り代替えするもので、簡単な監視設定で高精度なチェックを行い、緊急対応復旧や障害レポートまでを行う。人が24時間365日監視し、復旧させるような工程を減らすことで、エンジニアはシステム管理負担を軽減し本来の仕事に向かえ、節約できる費用は節約するというコスト減も実現できる。

EC2ではインスタンス増加などスケールアップが容易で負荷が増加した場合にはインスタンスを増加させるがSIOS Coatiではこのインスタンスの増減も自動で行うなど構成を気にせずに利用でき、インスタンスごとに監視・非監視の設定も可能になる。

導入後のフローBefore/After(同社特設サイトより)

同社では申し込みWebサイトを開設しており、23日よりサービスは提供開始となる。提供価格は1インスタンスあたり3円(税別)の従量課金。申し込み初月は10,000時間分の無料利用が可能になる。Linuxプラットフォームはもちろん、事業継続性や仮想化インフラでの運用効率化、ビッグデータやクラウド、セキュリティとそのソリューションの幅も広い同社は今年2017年5月で創業20周年を迎える。