グッドツリーは25日、人型ロボットPepperと介護ソフト「ケア樹」を連携し、介護職員の代わりにレクリエーションなど一部の介護業務を自動的に実施可能にするロボアプリ「ケア樹あそぶ for Pepper(以下、ケア樹あそぶ)」について、ソフトバンクのロボアプリマーケット for Biz」から提供を開始した。

「ケア樹あそぶ for Pepper」

同アプリでは、Pepperが音楽回想、体操&ヨガ、脳トレ等のレクリエーションを自動で進行し、介護職員の業務負担を軽減することができるというもの。また、利用者が飽きてしまうことを回避するために、季節に合わせた定期的なコンテンツの更新が行われるほか、オリジナルコンテンツ作成機能を搭載。介護事業所で20回以上の実証試験を実施し、様々な要介護度に幅広く対応できるように開発されている。

レクリエーション以外にも、同社の介護ソフト「ケア樹Free」と連携することで、利用者情報や介護記録に基づき介護サービスの漏れやミスを防止する情報通知、バイタルデータの記録、写真撮影などの機能も搭載しており、介護職員の間接作業の軽減につながるという。

音楽療法コンテンツは、音楽療法デイサービスのゆらリズムと共同開発。回想療法は、認知症プログラム「ミッケルアート」を開発・提供している静岡大学発ベンチャー企業のスプレーアートイグジンと共同研究を実施している。介護職員のアシスタント機能は、自らも複合施設を運営する介護コンサルティングファームのオールスター・Labと共同研究・開発を行っている。こうした専門家のノウハウを基にしたコンテンツ開発、そして定期的な実証試験のフィードバックによる検証と改善を繰り返すことで、介護現場の課題解決に効果的なコンテンツを提供していく。

同アプリは2016年5月に日本医療研究開発機構(AMED)の実証実験事業にも採択され、世界保健機関(WHO)の基準でアプリの効果を評価している。今回の「ロボアプリマーケット for Biz」でのリリースに関しては、性能改善や機能強化に加え、ソフトバンクロボティクスによるロボアプリ安全性審査に合格したことで実現した。

価格は「基本セット(日常会話、触れ合い、音楽回想、体操等)」のアプリ使用料が月額9,000円。任意契約のオプション費用として、初期設定や操作のレクチャーなどを含む「初期導入サポート費用」が25万円(関東地方の場合、他地域は別途見積もり)。運用サポート費用が月額5,000円(すべて価格は税抜)。なお、「ロボアプリマーケット for Biz」での販売開始を記念して、2017年1月31日17時までの期間限キャンペーンとして、期間中の申し込みに関しては、申し込み月と翌月の最大2カ月間の月額使用料が無料となる。