アシストは11月24日、米Syncsortの超高速ETLツールの最新版である「Syncsort DMExpress 9.1」の提供を開始した。

Syncsort DMExpressは、データ統合処理やバッチ処理を容易に開発できるETLツール。独自のスマートETLオプティマイザを搭載した自動チューニング機構により、処理対象のデータ分析とシステムリソース分析を行い、最適なアルゴリズムを組み合わせてETL処理を実行する。そのため、テスト運用での性能改善やチューニングに工数をかけることなく、ノンプログラミング&ノンチューニングで高品質/高性能なETL処理を開発することが可能だという。

最新版では、Amazon Web ServicesのAmazon S3、Google Cloud PlatformのGoogle Cloud Storageといった主要なクラウドストレージサービスとの連携に対応した。

9.1の新機能として、最大レコード長を従来の64KBから16MBに拡張し、IoTに欠かせないセンサーデータなど、より長いレコードへの対応が可能になった。さらに、Oracle Databaseなどの主要なデータベースのデータ移行を行う際に必要な複数の処理定義を、DTL(テキストベースのコマンド言語)形式で自動生成する機能を追加。これにより、データベースからの一括アンロード処理の開発工数を大幅に削減することが可能になる。

また、Hadoop環境上で並列分散処理を高速に実行する「Syncsort DMX-h」では、ビッグデータ処理エンジンとしてSpark実行に対応。ビッグデータETL基盤としての機能を拡充している。