今週の掲載しきれなかった科学ニュースまとめ [11/14～11/18]

本稿では、弊誌にて掲載しきれなかった国内の大学・研究機関の研究成果に関するニュースリリースをご紹介する。今回は、11月14日～11月18日付けのリリースからお届けしたい。

物理・物質系

• 東大、極性構造歪みの制御を通じた熱電変換効率の向上に成功

• 東大、分子性液体における液体・液体相転移の存否論争に終止符

• NIMSと東大、量子スピン液体の臨界現象の発見

• 分子研、原子レベルで動作する世界最速の量子シミュレーターを開発

化学・材料系

• 産総研、銀－リン酸カルシウム複合粒子の合成技術を開発

• 東北大など、二輪型分子ベアリングの自発的・自己選別組み上げを発見

• NIMSなど、新しい結合の形成を伴う固体のスピンクロスオーバー現象を観測

• JAIST、極めて低い白金担持量で高酸素還元反応性触媒の開発に成功

• 名大、カルボニル化合物にアミンを導入する新反応

地学系

• JAMSTEC、マントルと地球中心核の熱対流運動が相互作用し合う様子を再現

• JAMSTECなど、東北地方太平洋沖地震に引き続くゆっくりすべりを高分解能で検出

• 産総研、鬼怒川大水害による洪水堆積物の特徴を緊急調査により解明

エレクトロニクス系

• NIMSと京大、光で多彩な有機トランジスタ機能を描画することに成功

• 阪大など、量子メモリへの書込・読出に光通信で成功

• 東工大、マイクロプロセッサの待機時電力を大幅に削減する新技術を開発

生命科学系

• 名大、シロイヌナズナのゲノム編集効率を飛躍的に高める手法を開発

• 名大、膜タンパク質を外に引きぬく様子をシミュレーションで再現

• 京大、実用珪藻ツノケイソウによるリシノール酸の生産に成功

• 関西学院大、生殖細胞による次世代を再生産する仕組みを解明

• JIRCASなど、高温特異的に機能する植物の遺伝子スイッチのデザインが可能に

• 阪大、RNA編集が神経伝達物質の分泌を制御することを解明

• 理研、休眠と冬眠の代謝制御機構の共通点を明らかに

• 遺伝研、葉緑体誕生に必須であった細胞と葉緑体の分裂同調化機構の解明

医療系

• 国循、左室局所伝導異常が拡張型心筋症患者の予後予測に有効

• 国循、慢性心不全の予後と退院時BNP値の関係を検証する計算式を発見

• 東北大、妊娠高血圧腎症の新規治療薬を発見

• 九大、細胞をがん化させる新しいがん遺伝子GRWD1を発見

• 阪大、うつ病患者の家族介護者を支援するWebアプリを開発

• 筑波大、内臓脂肪体積を非侵襲的に推定・評価可能なシステムを開発

• 名大、半月体形成性糸球体腎炎の新規治療法を開発

• 順天堂大、薬剤耐性マラリア対策の画期的研究ツールを開発

• 京都府医大、難治性角膜疾患に対する次世代の角膜再生医療の基盤技術開発に成功

• 神戸大、末梢血幹細胞採取に使用するG-CSF製剤の副反応のメカニズムを解明

その他

• 北大、外来ニジマスが冬期に小支流で大集合していることを発見

• 北大、殻を振り回して敵をノックアウトするカタツムリを発見

• 京大、シトネアブ類の幼虫の特異な形の口器を用いた新しい摂食方法を発見

• 東工大、カーボンナノチューブを使い折れ曲がるテラヘルツカメラを開発