Appleは8月26日(米国時間)、「WebDriver Support in Safari 10|WebKit」において、これからリリースされることになるSafari 10 on Mac OS X El CapitanおよびSafari 10 on macOS Sierraにおいて「WebDriver」をネイティブサポートすると伝えた。これにより、Safari 10以降はWebアプリケーションの開発における試験の実施をこれまでよりも機械的に自動化して実施できるようになる。
Webアプリケーションはより優れたユーザー体験を実現するためによりインタラクティブで反応性がよく、さらにさまざまなことが実現できる必要に迫られている。開発するWebアプリケーションやWebサイトはより複雑なものになっており、網羅的な動作試験を実施することはますます難しくなってきている。というのも、人の手による手動テストは時間がかかる上に人件費がかかり、すべての機能を網羅的に試験することが難しいと見られているからだ。
こうした問題を解決するための取り組みにSeleniumで、「WebDriver」はSeleniumのクロスプラットフォーム/クロスブラウザオートメーションAPIだ。Safari 10からこの機能がネイティブにサポートされるため、従来よりも試験の自動化が実施しやすくなるものと思われる。ドライバの起動は/usr/bin/safaridriverから実施できる。