Microsoftは8月12日(現地時間)、「Azure RemoteApp」の提供を段階的に終了し、Citrixと協業し開発を進めているXenApp "express"へ移行することを、公式ブログで明らかにした。Microsoftは、Windowsアプリケーションを提供する、包括的で最善な方法として、セキュリティや管理、パフォーマンスといった利点とMicrosoft Azureの拡張性を兼ね備えると説明している。
Azure RemoteAppはマルチデバイス対応し、小規模な運用環境でもコスト増や管理負担を軽減しつつ、99.9パーセントの可用性を保証するなど、多くの利点を持つサービスとしてMicrosoftが注力してきたソリューションの1つ。インターネット閲覧分離環境の提供やモバイルワークの実現、海外からの社内システムアクセス改善といったビジネスシナリオを可能にしてきた。
Azure RemoteAppの利用者へは、2017年8月31日までサポートを提供するが、Azure RemoteAppを新規購入できるのは2016年10月1日まで。Microsoftは今後数カ月かけてExpressに関する情報を提供すると説明している。
阿久津良和(Cactus)