リスクモンスターは7月29日、第4回「金持ち企業ランキング」の調査結果を発表した。同ランキングは、金融機関を除いた決算短信提出企業3011社を対象に、決算書の記載に基づき算出したNet Cashを比較したもの。
今回のランキングのトップは、「ファナック」(Net Cash6866億円)となった。これに、「キヤノン」(同6320億円)、「信越化学工業」が(同5838億円)、「任天堂」(同5704億円)、「三菱自動車工業」(同4262億円)、「SMC」(同3634億円)、「日本航空」(同3523億円)と続く。
前回との比較では、上位2社に変動はなかったが、前回は約3000 億円あった3位との差が、両社のNet Cash 減少により約500億円まで縮小しているのは注目すべきとしている。
ファナックとキヤノンは今回、2000億円規模のキャッシュを減少させていることが明らかになった。
ファナックは、2015年3月期に連結の配当性向を以前の30%から2倍の60%に引き上げ、さらに、2016年2月にはおよそ6年半ぶりとなる自社株買いを実施しており、ROE(自己資本利益率)重視の経営に大きく舵を切っているという。
キヤノンは、2015年にネットワークカメラ大手のアクシスコミュニケーションズを約3300億円で買収、2016年には東芝の医療機器子会社である東芝メディカルシステムズを約7000億円で買収することを発表している。