電通は7月7日、ブログウォッチャー、ナビタイムジャパン、ジョルテと協業し、訪日外国人の行動データに基づく分析ソリューション「いいデータ」(Inbound Infographic Data)を8月上旬より提供すると発表した。

「いいデータ」は、経済産業省の「平成26年度補正先端課題に対応したベンチャー事業化支援等事業」(地域におけるデータ活用実証事業)」において、電通とブログウォッチャーが独自開発したシステムを通じて収集・集約した訪日外国人の行動に関するデータをベースに、自社開発したもの。一部機能は無料で利用できる。

具体的には、訪日外国人向けのスマートフォンアプリ「NAVITIME For Japan Travel」とカレンダーアプリ「ジョルテ - カレンダー&システム手帳」にあらかじめ「プロファイルパスポートSDK」を組み込み、情報取得を承諾した訪日外国人から属性・位置情報データを取得、それらを分析・可視化するツールを企業に提供するもの。

「いいデータ」では、訪日外国人の行動データを、属性情報(端末OS、国籍、訪問目的、性別、アプリダウンロード場所など)、ビジター数、エリア別訪問回数、周遊ヒートマップ、メッシュデータ、都道府県別データ、市区町村別データなど、さまざまな切り口で分析できる。

また、位置情報や属性情報に基づくパーソナルレコメンデーション配信(個人向けのクーポンや情報配信など)を、訪日外国人のスマートデバイス(スマホ、タブレット)向けに行うこともできる。

使用している端末OS、国籍、訪問目的、性別、アプリのダウンロード場所などの属性を分析できる

時間帯ごとに外国人がどのエリアを何回訪問したかのエリア別訪問回数を分析できる

周遊ヒートマップ(移動経路(をエリアごとに集計・分析できる

10km(1km(メッシュ別の滞在ユーザー数を集計・分析できる