昨今、人型のロボットが注目を集めている中、コミュニケーションロボットの企画・開発会社のMJIから登場したのが「Tapia(タピア)」だ。販売はDMM.comが手掛け、6月中旬に発売されたばかり。そこで今回は気になる同製品をお借りして試用した所感をまとめてみたい。

目で感情を表すタマゴ型ロボット

タマゴ型のコロンとしたフォルムがかわいいTapia。全高約25cmの卓上サイズ

Tapiaは、AIシステムを搭載した対話型コミュニケーションロボット。全高約25cm、重さ2.5kgと小型・軽量のロボットで、丸みを帯びたタマゴのような形状が愛らしく、それだけでも愛着がわく。

昨今いろいろリリースされている人型ロボットの中でも、Tapiaの特徴は目による感情表現ができること。目 にあたる部分が液晶ディスプレーになっており、目の表情が変わるという 。言われてみれば、目の表情が変わる人型ロボットは意外に珍しいような気がする。

待機状態のTapia。音に反応し、カメラが起動して、顔認識でオーナーを検知すると””“おはなしモード”に移行する

目の周りが青くなっている時は、“おはなしモード”で話を聞くことができる

Tapiaが話している時には目の周りが黄色になる

Tapiaを起動!

届いたTapiaを早速起動してみる。TapiaはWi-Fi用の無線LANモジュールを内蔵しており、最初にネットワークに接続する。それ以外は、名前や生年月日、居住先の都道府県をTapiaが尋ねてくる通りに設定していく。

Tapiaはマイクとスピーカーを備えており、音声認識による入力が基本だが、Wi-Fiのパスワードなど設定の内容によっては、液晶ディスプレーを直接操作して入力することもある。そしてひと通りの入力が終わると、内蔵されたカメラで顔認識の登録を行う、という流れだ。

本体前面にマイクを備えている

カメラは画面上に。写真を撮る際や顔認識の際に使用する

Tapiaの瞳はAndroid

Tapiaを使用し始めてすぐに気付いたのは、Android OSをベースに設計開発されているということ。というのも、目の部分になっている液晶ディスプレーはAndroid端末そのものなのだ(ただし、Tapia用のアプリしか操作できないように制御がされている)。

エラーが発生した際などに画面がAndroidそのものに戻ってしまう

電源をオフにするには裏側のスイッチを2秒以上押す。その際に表示される画面や仕様もまさにAndroid端末だ