Appleは6月13日(米国時間)、「Apple File System Guide」において、iOS、OS X(macOS)、tvOS、watchOS向けに開発している新しいファイルシステム「Apple File System」について伝えた。これは既存のファイルシステムに代わる新しいファイルシステムとされており、現在のApple製品が使っているフラッシュストレージやSSDに最適化された動きをするという。
「Apple File System」の特徴として、次の機能が挙げられている。
- フラッシュストレージ/SSDストレージ向けに最適化
- 強力な暗号化機能
- メタデータのCopy-on-Write
- スペース共有機能
- ファイルのクローニング機能
- ディレクトリのクローニング機能
- スナップショット
- 高速ディレクトリサイジング機能
- アトミックセーフセーブプリミティブ
「Apple File System」は現在使われているファイルシステムHFS+のほぼすべての機能を網羅するほか、さらに現在注目を浴びているファイルシステムの機能を取り込んだものになっている。Appleは一時期、HFS+に代わるファイルシステムとしてZFSの利用を模索する動きを見せていたが、今回の発表で正式に「Apple File System」が後発となることが明らかになった。この新たなファイルシステムは次のメジャーアップグレードバージョンとなるMac OS X 10.12(macOS 10.12)から提供される見通し。