女性が第1子出産を機に離職する割合はおよそ6割。一方別の調査だと、第一子出産後離職した女性の4割が離職したことを後悔している。仕事を続けながら育児をする女性が抱えるストレスをどうやって軽減できるか。 “衣食住”究極の家事支援サービスが武蔵小杉に誕生する。

ワーク・ライフバランス社長・小室淑恵氏

「労働時間の削減は進んできたが、暮らしというところでは育児家事の時間だけで終わってしまうということをよく聞く」。発表会で、こう話し始めたのは、政府の産業競争力会議の民間議員を務めるワーク・ライフバランス社長の小室淑恵氏。増え続ける共働き世帯をターゲットとして「CoMoEstaプロジェクト」を発足させた。

働く女性のストレスはすべてプライベート

リクルートワークス研究所が、日ごろ経験していることとその項目についてストレスを感じている比率を調査したところ、働く女性のストレス上位15項目すべてが、プライベートに関する項目だった。そのうち、掃除や弁当作りが上位にきており、それらの家事時間によって自分の時間が減ってしまうこともストレスとして高いことが分かる。

リクルートワークス研究所「働くマザーのストレス調査報告書」(2015年)より

1日30分 家事時間減らすために

「CoMoEstaプロジェクト」とはなにか。「一日30分家事時間を減らして、自由時間を増やす」ことを目指すプロジェクトだ。家事の中でも大きなウェイトを占め、ストレスの上位にも上っている「食」、「掃除」について「クックパッドダイエットラボ」「オイシックス」「リクルートスタッフィング」の3社からサービスが提供されるという。

提供されるサービス

詳細はこれから決めていくということだが、たとえば、「オイシックス」であれば、献立と人数分の材料を1セットにしておよそ20分で料理が作れることをうたった「Kit Oisix」の特別特典、「リクルートスタッフィング」の家事支援サービス「casial.(カジアル)」だと、通常2時間5000円(税別)のところを1時間2400円とすることなどが検討されているという。では一体どんな人が、サービスの対象者となるのか。