Microsoftは6月4日(米国時間)、「SQL Server on Linux Sneak Peak|Data Exposed|Channel 9」において、現在開発が進められているLinux版SQL Serverに関する情報を公開した。Microsoftでは開発者に対してプレビュー版を取得するなどエコシステムへの参加を呼びかけている。
公開された動画では、MacBookにUbuntu 15.10をインストールした環境にLinux版のSQL Serverをインストールして利用するデモが示されている。デモでは「sudo apt-get install mssql-server」で、137MBほどあるパッケージのダウンロードとインストールを行ったあと、「sudo apt-get install mssql-tools」で必要になるツールをインストール。この状態ですでにSQL Serverが利用できる状況になっており、「sqlcmd -S127.0.0.1 -Usa」でサーバに接続していくつかの操作を行っている。データベース本体は/var/opt/mssql/data/に保存されている。
今回公開された動画からは、Linux版SQL Serverがかなり実用的なレベルで開発されていることがわかる。特に導入の簡単さはオープンソースのほかのリレーショナルデータベースと同様のレベルになっており、今後LinuxをベースとしたSQL Serverの採用事例が増えることも予想される。Linux版のSQL ServerではLinuxカーネルの機能の恩恵をそのまま受けることになると見られる。