6月1日(現地時間)、Microsoftは「SQL Server 2016」の開発がGA(General Availability version: 一般提供版)に達し、販売を開始したことを公式ブログで発表した。日本国内でもパートナー経由で購入可能になり、TechNet Evaluation Centerからは180日間使用できる評価版のダウンロードが可能。
SQL Server 2016は、インメモリーによるパフォーマンス改善やR言語とIn-Database型の高度分析を可能にし、リアルタイムかつ超大規模なデータ分析を可能するMicrosoft製データベースアプリケーション。あらゆるワークロードをインメモリー化することで、OLTP(Online Transaction Processing)を30倍まで高速化し、大幅なデータ圧縮とクエリ処理を100倍以上高速化している。
Microsoft CVP Data GroupのJoseph Sirosh氏は、「Oracleと同じトランザクションを実行するデータウェアハウスを約10分の1未満で構築できる」と、SQL Server 2016の性能や価格に自信を見せた。日本マイクロソフトも、Oracle Database/Oracle Exadataなどの商用データベース製品から、SQL Server 2016への移行を確約した顧客に対して、特別価格で提供するキャンペーンを2016年4月下旬から実施している。当時の担当者は「移行に関わるSIerのコストを弊社が算段し、移行に関わる各種作業やコストを浮かせた分で補填する」と説明していた。
阿久津良和(Cactus)