XYZプリンティングジャパンは16日、3Dスキャン機能やレーザー刻印を搭載したコンパクトな3Dプリンタ複合機「ダヴィンチ Jr. 1.0 3in1(ジュニア 1.0 スリーインワン)」を発表した。同社Webサイトならびに販売代理店、家電量販店を通じ、6月1日より販売を開始する。価格は8万9,800円。

コンパクトな3Dプリンタ複合機「ダヴィンチ Jr. 1.0 3in1」

同製品は、3Dプリントに加えて3Dスキャン機能が搭載された3Dプリンタ複合機。場所を取らず簡単に出力やスキャンが行えるほか、オプションの「レーザーモジュール」を搭載することで、紙や木材、革などの素材にレーザーで繊細な図形やイラストを正確に描くことができる(レーザーモジュールの価格、発表は未定)。

本体サイズは「ダヴィンチシリーズ」と比べて約50%の縮小化を実現しながらも、最大15×15×15cmまでの造形物の出力に対応。さらに、Wi-Fi機能が標準搭載され、PCやMacとワイヤレスで接続して同機の状態を確認したり、タブレットデバイスから出力したりすることが可能となっている。

また、密閉式設計により防音効果に優れ、消費電力は同レベルの他機種と比べ30%以上の省エネを実現。さらに、フィラメントにはトウモロコシのでんぷんを抽出して作られたPLA樹脂を使用(重金属およびDEHPの検出ゼロ)し、リサイクル・分解が可能など、人や自然環境に配慮した設計となっている。

なお、同社は、ダヴィンチ Jr.シリーズへワンタッチで脱着可能な、専用の直径0.3mmの極細エクストルーダーの販売を5月18日より開始する。取り付けることで、複雑な3D構造もなめらかに出力でき、3Dプリンターの適用範囲がさらに広がるとしている。価格は6,800円。

同製品の本体サイズは420(幅)×430(高さ)×380(奥行)mm、重量は約15kg(梱包材含む)。印刷方式は熱溶解樹脂積層製法(FFF)方式。プリントヘッドはシングルへッドで、ノズル直径は0.4mm。フィラメント直径は1.75mm。積層ピッチは0.1mm~0.4mm。対応ファイルはSTL、XYZフォーマット。最大出力サイズは150mm(幅)×150mm(高さ)×150mm(奥行)。インタフェースはUSB 2.0 / Wi-Fi。対応OSはWindows 7以降、OS X 10.8以降。