DMM.comは、MJIが開発した喜怒哀楽を感じ取る感情認識ロボット「Tapia(タピア)」の国内優先販売権を取得し、同社のロボットキャリア事業である「DMM.make ROBOT」サイトにて初回生産300台の予約販売を行うことを発表した。4月28日 12時より予約受付を開始し、販売開始は6月中旬を予定。オリジナルグッズ(非売品)が予約特典として贈呈される。価格は9万8,000円(税別)。

タピアの音声と表情による豊かな感情表現

「タピア」は、コミュニケーションロボットを企画・開発・販売を手がけるMJIが開発した、AIシステム搭載の対話型コミュニケーションロボット。全高約25cm、重さ2.5kgの小型軽量で、屋内で簡単に持ち運べるようになっている。

本体には、カメラやスピーカー、マイク、タッチパネルモニター、各種センサー、WI-FIモジュールと3キャリア対応のSIMカードスロット(SIMカードは別売)を搭載し、ロボットとのコミュニケーションで不可欠な音声認識や音声合成、顔認識機能のほか、クラウド上の応答AIシステムを介してロボットとの日常会話を楽しめるとしている。さらに、アップデートにより新機能を追加する仕組みも用意されるということだ。

また、多面的な感情認識技術を利用したアプローチにより、コミュニケーションの中で喜怒哀楽や気分の浮き沈みを認識し、会話のペースや会話内容などからユーザーの心の状況に応じた言葉をタピアが投げかけてくれるという。起床や就寝の時間をタピアが学習して自発的な挨拶を行うほか、ユーザーが設定した時間に起こしてくれたり、天気予報(今日、明日、明後日、最大1週間)や各種ニュース、登録したスケジュールを知らせてくれたりするのに加えて、電話(別売りのSIMカードが必要)やビデオ通話、写真撮影、音楽再生といった生活サポート機能も搭載している。

このほか、タピアとの応答が一定時間ない場合に家族へ通知することや、離れた場所からタピアを遠隔操作して室内のモニタリングや写真撮影も可能となっており、離れた家族や単身世帯の「みまもり」デバイスとしても活用することが可能となっている。

タピアのデザインと外観

なお、サイズは全高245mm、横幅210mm、重さ2.5kg(バッテリー含む)。OSはAndroid 5.1。液晶TouchパネルはIPS方式の5インチ(解像度720×1280)。バッテリー駆動時間は約6時間半(使用頻度、稼働状態による)で充電時間はAC充電時が6時間/USB充電時が8時間半。