インターネットサービス企業Netcraftは4月21日(英国時間)、「April 2016 Web Server Survey|Netcraft」において、2016年4月のWebサーバ調査結果を公表した。2016年4月はMicrosoft IISが大きくシェアを増やし、Apacheは3300万サイトを失った。nginxとGoogleは微減にとどまっている。その結果、ApacheとMicrosoft IISのシェアが逆転し、Microsoft IISが最もシェアの大きいWebサーバとなった。
Microsoft IISとApacheは以前数カ月にわたりシェアが逆転した時期があったが、その後、Apacheが持ち直すとともにMicrosoft IISのシェアが下落に転じたことからApacheが1位、2位がMicrosoft IISといった状態に戻っていた。しかし今回、Apacheの下落の幅が大きく、このままMicrosoft IISが1位の状況が継続する可能性が高い。また、今回のMicrosoft IISの増加でNetcraftの観測史上最もサイトの多い月になったと説明がある。
Microsoft IISが大幅にシェアを増やしたものの、増加したサイトの多くは中国向けに作成されたもので、しかもその多くが自動的に作成されたリンクファームとされている。一方、アクセス数の多いサイトはnginxへの移行を進めており、アクセス数が多いサイトはnginxへ、それ以外のサイトはMicrosoft IISへ移行するといった流れが進んでいることがわかる。