Opera Softwareは4月20日(ノルウェー時間)、「Free VPN integrated in Opera for better online privacy」において、、Opera開発版に無制限で自由に利用できるVPN(Virtual Private Network)機能を統合したと伝えた。この機能は、設定のページで「Enable VPN」にチェックを入れることで利用できる。Opera Softwareは他の主要ブラウザに先んじて、自由に利用できるVPN機能をデフォルトでブラウザに組み込んだことになる。他の主要ブラウザがこの動きに追従するかどうか注目される。
VPN機能の統合はプライバシー機能の向上を狙ったものという説明がある。今回Operaに搭載されたVPN機能には制限がなく、利用するにあたってサブスクリプションといった支払いも必要ない。現在、主要ブラウザはプラグインやエクステンションといった形で同様の機能を提供しているが、無償で利用できるサービスには利用上の制限が設けられていたり、すべての機能を利用するにはサービスの契約が必要になったりするものが多い。
今回Operaに搭載されたVPN機能はほかのサービスでサービスプロバイダーが提供しているサービスをOpera Softwareが代わりに提供することで、無料での利用を実現している。
商用サービスで提供が必須とされる次の機能の提供も発表されている。
- IPアドレスを仮想IPアドレスに変換してサービスを提供することで、サイトがユーザの場所を特定することを防止
- VPNを経由することで国や教育機関、作業場所などが設けているファイアウォールを越えてコンテンツへのアクセスが可能
- 公共Wi-Fi利用時などにおけるセキュリティの確保
Opera Softwareは2016年にユーザーが求める機能を分析した結果、こうしたVPNの機能が求められているとして、今回の機能搭載につながったと説明している。