シーイーシーと出光保険サービスは4月11日、保険代理店向けクラウドサービス分野で協業し、双方の保険業に関する業務知識をもとに、改正保険業法に対応した顧客管理システム「hoQQot(ほこっと)」を共同開発、同日より保険代理店向けに販売を開始すると発表した。
2016年5月に施行される改正保険業法により、顧客ニーズを把握する「意向把握義務」や、顧客が保険加入の適否を判断するのに必要な「情報提供義務」が導入されるなど、保険代理店には「積極的な顧客対応」が求められるようになるという。また、保険会社と同様に保険代理店(保険募集人)に対しても、業務の規模・特性に応じた「体制整備」が義務づけられることもあり、「hoQQot」は保険代理店にとって急務となっている、法改正への対応を支援するサービスとなるとしている。
同システムは、今回の改正保険業で求められる「情報提供義務」「意向把握義務」「保険募集人への体制整備義務」への対応機能を標準で提供し、企業代理店固有の業務である団体加入保険時に必要な「一斉募集」にも標準で対応する。マイクロソフトの提供するMicrosoft Dynamics CRM Onlineを基盤としたクラウドサービスの形態で提供されるため、短期間での改正保険業の運用開始が可能で、今後の法改正にも随時対応予定となっている。
価格は、プランA(2年目以降の費用負担が安価なプラン。長期利用向け)が、初年度530万円(初期導入費300万円、サービス利用料230万円/年)、2年目以降230万円/年(サービス利用料)。プランB(初期費用を抑えたプラン)が、290万円/年(サービス利用料は変わらない)。なお、別途Microsoft Dynamics CRMのライセンス費用と、利用に応じた保守サポートの利用料が必要。