4月4日(現地時間)、Microsoftはトヨタ自動車と自動車から得るビッグデータを集約および解析し、その結果を商品開発に反映させる新会社「Toyota Connected, Inc.」を、2016年1月に米テキサス州プレイノで設立したことを、公式ブログで発表した。なお、トヨタ自動車も同様の発表を行っている。

Microsoftとトヨタ自動車は、次世代テレマティクスプラットフォーム構築に関する戦略的提携を2011年4月に発表し、これまで良好な関係を築いてきた。その時の提携内容に、トヨタメディアサービスに対してMicrosoftと親会社にあたるトヨタ自動車が出資を行うことを含んでいたが、結果として新会社設立に至っている。ビッグデータの収集や研究などはMicrosoft Azureを使用し、Microsoftは自社エンジニアがデータ解析やモバイル技術といった側面でToyota Connectedをサポートする。

Microsoft Business Development EVP Peggy Johnson氏が[公式ブログ](http://blogs.microsoft.com/blog/2016/01/05/automakers-choose-microsoft-as-connected-car-partner/)に掲載したイメージカット

今回の発表にあたり、Toyota Connected President&CEOのZack Hicks氏は、「ユーザーの習慣や思考に応じたテレマティクスサービスや実際の運転パターンに合わせた保険料率モデルの構築、道路状況や交通情報の提供で豊かな生活を目指す」と述べた。長年Microsoftで役職を勤め、一度退職したが現CEOのSatya Nadella氏に請われる形で再登壇した、Microsoft Corporate Strategy&Planning EVPのKurt DelBene氏は「データの力を用いて個々の運転を直感的かつ安全性につなげるため、Toyota Connectedと協力していく」と述べている。

阿久津良和(Cactus)