富士通と富士通フロンテックは2月15日、愛知県がんセンター中央病院の入院患者向けベッドサイドシステムを構築したと発表した。

同システムは、同病院の入院患者が、自分の病室で貸与されるタブレットで利用するもので、同病院の電子カルテシステムと連動する。

ベッドサイドシステムの利用イメージ

患者は同システムを利用し、病院の診療方針や医療費概算などの病院の伝達事項、診療スケジュールと診療・治療・検査室への案内表示、過去の診療・検査記録などを確認できる。そのため、診療に対する不安を軽減できるという。

また、体の症状・食事量・飲水量などを、患者自身がタブレットから電子カルテに入力できるため、患者の体の症状の変化の認識や自己管理意識を高めることができ、治療に取り組む主体性の醸成につながる。

ベッドサイドシステムの画面の例

一方、看護師は同システムにより、患者が自分の体の症状や食事量、飲水量などをタブレットから電子カルテシステムへ入力するのをサポートするだけでよく、ナースセンターでの電子カルテシステムへの入力作業が不要となる。これにより、事務的作業負荷が軽減されるため、看護師は、患者とのコミュニケーションや、より手厚いケアに注力できるとしている。

ベッドサイドで利用するタブレットには、富士通の10.1型ワイド軽量長時間駆動タブレット「FUJITSU Tablet ARROWS Tab Q555/K32」を導入。同製品は約630gの軽量タブレットで、バッテリー駆動時間は約11時間のため、患者は起床から就寝まで安心して利用できる。

「FUJITSU Tablet ARROWS Tab Q555/K32」