カカクコムは2月3日、「食べログ」サービスで飲食店の業務支援事業を開始し、第一弾として予約台帳アプリ「ヨヤクノート」を提供すると発表した。食べログはメディア事業が中心で「飲食業界へのさらなる提供価値向上」を目的に、業務支援領域への事業拡大を決めたという。
ヨヤクノートは、飲食店向け予約台帳アプリで、飲食店のスタッフが紙の予約台帳管理に費やしていた時間を短縮し、業務オペレーションの効率化とコスト削減を図るという。アプリは、タイムテーブルで空席を見つけやすくしており、配席調整も簡単に行える。クラウドサービスであることから、外出先や系列店からも予約台帳を閲覧でき、自店舗が満席でも系列店への誘導が容易になる。
アプリと同時に、飲食店CRMソリューションを提供し、飲食店が予約登録を行う際に自動的に顧客情報を登録する「顧客台帳機能」を用意する。これにより、グルメサイトの販促で新規顧客獲得だけでなく、リピーター育成を行い、CRMソリューションとしての提供価値向上を目指す。
食べログでは、すでにネット予約サービスを提供しており、ヨヤクノートは自動連携を行う。データベースが統一されたことで、ネット予約の運用管理や、ダブルブッキングのリスクからソリューションを導入できなかった飲食店の導入障壁が下がるとしている。
予約管理サービスでは、競合にYahoo!予約 飲食店と提携している「トレタ」や、無料POSレジアプリ「Airレジ」を提供するリクルートライフスタイルの「Airリザーブ」などがある。