富士通アドバンストエンジニアリング(FAE)は2月1日、イベント来場者の「動き」「興味」を可視化・分析するイベント運営支援ソリューション「EXBOARD(イーエックスボード)」の販売を開始した。価格はイベント会場規模や同時来場者数による個別見積もり。
イベントで得られるマーケティング情報は、これまでイベント全体の来場者数やアンケートに限られていたが、新ソリューションの導入により、会場での来場者動線、エリアごとの訪問者数、滞在時間、興味・関心を定量的に計測が可能。この計測データを可視化、分析することで、より戦略的なイベント運営ができるという。
特長としてイベント会場で配付する名札にセンサビーコンを装着し、来場者のデータ(位置、動き)を収集する。収集したデータをクラウドに集め、会場全体の混雑状況やエリアごとの訪問者数として会場のモニターなどに表示。イベント主催者は、イベント終了後に来場者の動線やエリア混雑状況などを組み合わせて分析を行うことを可能としている。
また、センサビーコンのIDと来場者IDを紐付けることで、特定の来場者の所在情報を把握できる。特定の来場者が受付をした時や、あるエリアを通過した際に出展者のスマートフォンへ事前にメールで通知するほか、検索機能により特定の来場者の現在位置を把握することを可能としている。
そのほか、来場者が興味・関心を持ったエリアで簡単な操作(例:名札を裏返すなど)を行うことで、興味・関心度合いを計測。計測したデータはエリアごとに収集し、ランキングや履歴として会場のモニターや出展者のスマートデバイスに表示する。今後、同社では3年間で200ユーザーの販売を目指す。