詐欺の手口(消費者庁公開資料より)

消費者庁は1月18日、DMM.comをかたる悪質な事業者がいるとして注意喚起を行った。

同庁によると、2015年5月以降、消費者の携帯電話に「DMM:有料動画の閲覧履歴があり、登録解除をその日のうちに事業者に連絡しないと身辺調査及び強制執行の法的措置に移行する。」などと書かれたSMSが出回っているという。

このSMSに不安を覚えた消費者が、SMSに記載されている連絡先へ連絡すると、DMMをかたるA社(仮)が有料動画サイトの未払い料金と称して金銭の支払いを要求し、大手通販サイトのギフトカードを、コンビニエンスストアなどで購入して、そのカード番号をA社へ伝えるように要求する。この手口は、LINE詐欺でも使われていたため、覚えている読者も多いだろう。

同庁が公開している事例では、12万円を指示に従って支払った直後に「4サイトの閲覧履歴があって212万円の延滞金がある。特に海外サイトは厄介なので104万円を支払え」というケースや、タブレット購入直後の不慣れな時期にさまざまなサイトをクリックしてしまったことから負い目を感じ、「あなたはサイトにログインしっぱなし。39万8850円を支払え」と言われて手元にある10万円を支払ったケースなどが挙げられている。

消費者庁は、「身に覚えのない有料サイトの料金請求には応じないように」と呼びかけているほか、サービス事業者が「ギフトカードを購入して、カード番号などを教えてほしい」と依頼するケースはなく、詐欺の常套手段であると注意を呼びかけている。