電通は1月6日、OOH(屋外・交通広告)領域を専門とするPosterscope(ポスタースコープ)と連携し、同社が展開しているEMEA(ヨーロッパ・中東・アフリカ)、Americas(米州)、APAC(アジア太平洋)それぞれの主要都市(ロンドン、ニューヨーク、シンガポール、シドニーなど)のデジタルサイネージにコンテンツをリアルタイム配信するサービスを1月12日より開始すると発表した。
このサービスは、Posterscopeと提携している英Liveposter(ライブポスター社)が保有する配信ツール「Liveposter」を使用することで実現するという。「Liveposter」は、そのネットワーク下にある世界中のサイネージに対してリアルタイムにコンテンツ配信ができ、第三者データとの連動や数万通り以上のクリエーティブを同時に生成するCMS(コンテンツ・マネジメント・システム)を持っている。
同ツールを使用することで、世界の国際空港や主要駅のコンコース・ホームにある等身大のサイネージや、高速道路沿い・複合商業施設に設置されている大型サイネージなどにコンテンツを配信・掲出することができる。
そのほかの活用方法としては、新作映画の紹介として天気・上映時間・位置情報・SNS投稿などのデータを上映作品の俳優やキャラクターと組み合わせることで、街角のサイネージが作品の世界観を効果的に伝え、映画館に足を運びたい気持ちにさせる、自社サイトと連動させることで、コンサート・演劇などのスケジュールと空き状況を自動的に表示する、アプリの中で写真を投稿すると、世界中の人々の投稿写真がリアルタイムでサイネージに表示する、などが考えられるという。
同社では、本サービスの開始に当たり、1月4日(英国時間)に日本からの発信では初めてとなるリアルタイム配信をロンドン向けに実施。新年のメッセージを流したこの配信実験では、10色の背景色、10通りの浮世絵、30名の人物写真、100色の電通ブランドロゴと4通りの天候データを組み合わせ、コンテンツが合計120万通りのパターンで表示されるようにしたという。