トイレのつくりや信号の色など、海外旅行に行くと、日本と同じ物でもデザインがあまりに違って、驚くことはたくさんあります。でもこれは逆に考えると、海外から日本に来られた皆さんも同じ気持ちを持たれているのではないでしょうか。
そこで今回は、日本在住の外国人20名に「日本と母国でデザインが異なる物はありますか?」と質問してみました。
■トイレ(トルコ/30代前半/女性)
■トイレ(スペイン/30代後半/男性)
■トイレ(ペルー/30代前半/男性)
■家のデザイン。タイは日本と地価が違うので広くてゆったりできます。(タイ/30代後半/女性)
■一軒家のデザイン。(イスラエル/30代後半/女性)
■ドアや窓。(ドイツ/40代前半/女性)
■建物です。(ベトナム/30代前半/女性)
■ショッピングモール(イギリス/20代前半/女性)
建物は国の風土や文化に大きく左右されるもの。トイレを含む家のデザインは、海外から来た人たちには最も気になる部分のようです。過去に行った「日本の住宅に住んで母国と違う『便利さ』を感じた点は?」というアンケートでも、「暖める機能がある」、和式便器限定で「前後がわからない」というトイレへの回答、「台所が狭いが発明がある」、「狭くて掃除がすぐに終わる」など、住宅のコンパクトさに着目した回答などが多くありました。特にトイレは、温水洗浄便座のみならず、空間を無駄なく使えるタンクなしのデザインも増え、さらに違いを際立たせる存在になりつつあります。
■交通信号です。(中国/20代後半/女性)
■公園(オーストラリア/40代前半/男性)
信号や標識などの交通表示、公園などの公共施設も、国ごとの仕組みの違いがよく出る部分です。例えば信号の場合、日本の車両信号は青いランプが点灯するのみですが、中国では車両用信号の青は矢印、歩行者信号の緑は歩く人、赤は止まった人と秒数も表示されるそうです。
また、海外から来た人たちは、緑や公園の少なさも気になっている様子。マンションへの公園設置の義務づけや道路の並木設置など都心では意識して配置されていますが、回答者の母国・オーストラリアを基準にするとやはり違いが大きいのでしょうね。
■女性服です。(フィリピン/40代前半/女性)
■アラブの男女の伝統服のデザイン。(チュニジア/40代後半/男性)
■弁当(台湾/40代前半/男性)
■ノートPC(アメリカ/20代後半/男性)
■携帯電話(ブラジル/20代後半/男性)
■色。(アルゼンチン/30代前半/男性)
■デザインが違います。スウェーデンはかわいいよりシンプルなデザインが多いので。(スウェーデン/40代後半/女性)
■あります。(ロシア/20代前半/女性)
■あります。(マレーシア/30代前半/男性)
日常に扱うものにもいろいろ違いがあるようです。洋服に関して、チュニジアの方の回答に「伝統服」とあるのは民族衣装を指しているのでしょうか。日本の着物は世界でもかなり特殊なデザインだけに、違いを実感されているのでしょう。
また携帯電話などにも通じる色、デザイン全般についての回答もありました。日本でも女性を中心に人気がある北欧デザイン。DESIGN HOUSE StockholmやGranitなどシンプルでモダンなブランドなどがあるスウェーデンはその代表格とも言えます。
国が変われば人も変わり、触れる物も変わります。日本には「郷に入れば郷に従え」ということわざがありますが、この言葉から異なる環境や土地の違いを認める大切さを思い出す人も多いのでは。どの国出身の方も、ことわざは知らずとも日本でこの思いを実感されていると思うとなんだか興味深いですね。