社会人になれば、学生の頃に悩まされた煩雑な人間関係から解放されると思ったら大間違いだ。人間が集うと「合う人」「合わない人」がいて当たり前。それを大っぴらに態度で示すかどうかだ。

会社で人に嫌われたと思ったらどうすれば良いのか。The Museが「同僚から理由なしに嫌われたら(原題:What to Do When Your Co-worker Dislikes You for No Reason)」という記事で、対処法をアドバイスしているので、紹介しよう。

一歩引く

「嫌われているのかな」と疑いだすと気になって仕事に集中できない。「さっきの冷たい態度は気のせいかな」「自分があいさつしたのが聞こえなかったのかな」「何が悪かったんだろう」……確かめたくなる気持ちはわかるが、ここはいったん落ち着こう。

一歩引いて何もしないほうが良い。人の気持ちは必ずしも論理的ではないため、詰め寄ってみたところで、原因はわからないのが事の常だ。

受け入れる

みんなに好かれるというのは土台無理な話なので、会社の中に一人や二人、うまくいかない人がいても大丈夫だと思おう。

合わない人に好かれるための努力をしても無駄で、それどころか逆効果になりかねない。あなた自身も、苦手なタイプがいるはずだ。

だから、「この人とはうまくいかないんだ」と事実を受け入れて諦めよう。そのほうが、相手と会ってもヘタに緊張せず、心が軽くなるかもしれない。

場合によっては上司に相談も

人の気持ちはあなたの思うようにはならない。だからこそ、自分のコントロールに務めることが最善の道と言えよう。

その人との人間関係が業務に悪い影響を及ぼしている場合、例としては「大した理由もなくあなたのプレゼンを批判する」「業務上必要なメールに回答しない」といったことを相手にされた場合は、話し合いが必要かもしれない。

その人に直接話すのが難しいのであれば、上司に相談してはどうだろうか。

その際は、なるべく冷静に「仕事に支障がある」というただ1点をアピールしよう。単なる人間関係の相談に終わるのはNG。あなたの対応能力を疑われかねない。

心を豊かに

これまでの3つの項目の総論のような話になるが、とにかく大きく構えて心を豊かにしよう。

そして「会社は仕事をする場所であって、私は人間関係に影響されない」と言い聞かせて、プロに徹しよう。

そう、オフィスは仕事の場なのだ。