パナソニックは12月9日、可視光通信技術を発展させた同社独自の「光ID」技術を用いたプラットフォームサービスを、2016年4月より開始すると発表した。デジタルサイネージやLED自照式看板などとスマートフォンを連携し、詳細情報の提供を可能にする。これにあわせ、「光ID」の送信機能を内蔵したデジタルサイネージ用ディスプレイやLED看板用「光ID」送信機を、2016年4月より順次発売する。
「光ID」サービスプラットフォームの構成 |
同社は、2014年12月に、LED光源を高速点滅させることでさまざまな情報を送ることができる可視光通信技術を発展させ、その光源から送信されるさまざまな情報を搭載したID信号(「光ID」)を、スマートフォンのイメージセンサーと専用アプリを用いて高速受信する技術を開発した。
この技術では、スマートフォンに専用のアプリケーションソフトをインストールするだけで、受信側のスマートフォンと送信側の「光ID」の送信機器(デジタルサイネージ、LED照明など)の間での「光ID」送受信を可能とする。
「光ID」を用いたスマートフォンとの情報連携システム及び情報連携サービスを支えるプラットフォームは、「ID(アドレス)発行・管理機能」「ID・コンテンツリンク(情報連携)管理機能」「光ID標準アプリの提供、および光ID対応オリジナルアプリ開発サポート・管理機能」の構成で提供する。
最近では東京ビッグサイトで採用されたほか、東京都中央区銀座にて実施されているイルミネーションイベント「GINZA ILLUMINATION ヒカリミチ 2015」の期間中に、「光ID」の体験イベント「ヒカリで銀ぶら」が銀座通連合会の主催で実施されるという。また、東京急行電鉄が「光ID」を送信する情報配信媒体を試行設置する。