NTTコミュニケーションズは、月額700円(税別)から開始可能な企業向け高品質オンラインストレージ(共有フォルダー)「Bizストレージ eフォルダー」において、11月17日より、多要素認証機能の提供を開始すると発表した。
リスクベース認証、機体認証などに対応することにより、スマートフォンやタブレット端末などの、モバイルからのアクセスに対しても強固な認証を設定できるようになるとしている。
リスクベース認証では、アクセス元のIPアドレス、時間帯、ユーザーエージェント情報に基づき、当該アクセスが不正であるリスクの高低を判定。例えば、登録済みの社内IPアドレスから営業時間内にアクセスされたものであれば、低リスクと判定して、ID・パスワードだけでのログイン認証とする一方、未知のIPアドレスから深夜や早朝にアクセスされた場合は高リスク判定して、通常より厳重な認証を要求するという。
機体認証は、スマートフォンなどの機器が持つ端末固有の情報を元に、利用者の端末を認証する仕組み。リスクベース認証と組み合わせることで、社内パソコンからのアクセスは登録済みのIPアドレスで認証してID・パスワードでログインさせるが、社外モバイルからのアクセスに対しては、リスクベース認証機能が自動的にIPアドレスによる認証を解除し、代わりに、登録された端末のみがアクセスできる強固な機体認証を要求するという運用が可能となる。これにより、外出先で社内資料を確認したり、営業先で顧客に資料を提示するような場合も安心して利用できるとしている。
その他、ワンタイムパスワードを要求する「TOTP認証」、パソコンからアクセスする際に、スマートフォンからの認証も同時に要求する「スワイプ認証」の利用も可能で、複雑なセキュリティポリシーにきめ細かく対応することが可能となっている。
「Bizストレージ eフォルダー」の標準プラン(2ID・10GB)の利用料金は、契約ごとの基本料金が700円(税別)、オプションIDは1ID150円(税別)となり、合計300IDまで利用可能。また、オプション容量は10GBごとに300円(税別)で合計1,000GBまで増量できる。
多要素認証の利用料金は、同社提供のSaaSへのシングルサインオン機能や標準リスクベース認証などを含む基本メニューの月額利用料金(税別)が100円/IDで、スワイプ認証・機体認証・TOTP認証はオプションとなりそれぞれが100円/1IDとなる。
例えば、2ID・10GBの容量で、モバイルの機体認証を行いたい場合は、ストレージの利用料金が700円/月+多要素認証の利用料金が400円/月(基本メニュー100円/ID+機体認証100円/ID)×2IDで、合計1,100円/月となる。