オラクルは10月26日(米国時間)、サンフランシスコで開催している「Oracle OpenWorld 2015」で、人事業務の変革を支援する「Oracle Human Capital Management(HCM) Cloud」の新機能を発表した。
「Oracle HCM Cloud」は、パーソナライズ機能、推奨機能、組み込み型マルチメディアオプション、コミュニティ・エンゲージメント機能といった人事のデジタル化をサポートする機能を提供するもの。
同製品の最新版では、グローバル機能や業種別機能の拡張により、多国間にまたがって展開する企業でも、購入時のままの設定ですぐにソリューションの展開と構成が可能となり、ローカライゼーションも99カ国にまで拡大しているという。また、製造業や小売業など、標準化された等級に基づいて昇進を管理している企業での人事変革もサポートできるよう、年功管理機能のほか、派遣社員もサポートする労働契約管理などの機能が追加されているという。
今後の機能強化としては、「Global Human Resources」との統合や、監査報告書とACA 2015コンプライアンスレポートに対するサポートおよび機能の活用を支援するダッシュボードの提供が予定されている。
また、LinkedInモバイルと統合した新しい採用活動によって、企業の成長に貢献する理想的な候補者を採用するための柔軟性を高めるともしている。
そのほか、「Workforce Rewards」のアップデートには、複数の支払項目や、各国固有の第三者人件費を抽出する定義済みの項目を追加できるようにし、タイムレコーダーとWeb時計の統合、時間管理の一括承認、例外処理の簡易化などによって、より迅速な労務管理を実現させるという。