上司という存在は、「部下を育てて、その業績を評価する」ということだけではない。部下の良いところ、そして悪いところを見まもってくれる、想像以上に重要な存在なのだ。
もちろん、上司との関係はあなたの昇進や配属に大きな影響を与える。自分の上司を思い浮かべて「良い上司に恵まれなかった」と嘆くあなた、改善できるところはないか探ってみてはいかだろうか?
Forbesが記事「上司(と将来の上司)との関係を改善するための5つの方法(原題:5 Things You Can Do To Improve Your Relationship With Your Boss (And Your Next Boss))」でいくつかの方法を指南している。
上司の期待がどこにあるのか理解する
良い上司であれ、悪い上司であれ、上司にも上司がいる。あらゆる上司はなんらかの目標の下に動いているはずだ。上司と良い関係を築くには、相手を理解することから始まる。
まずは上司がどのような目標を掲げているか、あるいは目標を課せられているか、そして、どんなプレッシャーを感じているのかを想像してみよう。
あなたの上司がミーティングの席でしっかりと自分たちの目標を伝えるタイプであれば、あなたも目標を知っていることだろう。
だが、どのようなアプローチをとるか、上司と相談したことはあるだろうか?
自分の役割として、上司が期待していることも明確にしておこう。そうすれば、どう動けば良いのかがわかり、上司の「お前は何をやってるんだ?」といったツッコミは減るはずだ。
そして、上司の目標が明確にわからないというのであれば、直接上司に聞くことが一番だろう。
公私混同はNG
飲み会文化のある日本では、社員同士が私生活まで知っていることが少なくない。
さらにはFacebookで上司と「お友達」になっていれば、いやでも週末のゴルフのスコアがわかってしまうし、温泉旅行の紅葉の写真とそれに対するコメントを見てしまう。
だが、私生活の話題は良いものだけではないし、それぞれの出来事に対する反応は人によって異なる。上司の私生活にはあまり首を突っ込まないように。
自分の私生活も同じだ。飲み会で延々と休暇で行ったバリ島の自慢話をしたり、婚活がうまくいかないと嘆くのは考えもの。ましてや、職場のゴシップはタブーだ。
ひいきすることは当たり前?
上司も人間なので、100%の公平な対応を求めることはできない。
ましてや、ちょっとクセのあるタイプなら、お気に入りの部下に対してあからさまに態度を変えているかもしれない。
恋愛と同じで、「上司に好かれていないのでは?」と不安にかられることがあるかもしれないが、それでは上手くいくはずがない。ここは戦略的になってみよう。
「気に入られるために、お世辞を言う」といった"取り入る"ための策を講じるのではなく、パフォーマンスで勝負しよう。
きちんとした業績を残すことで、上司にとって重要な人物になれるはず。ただし、自分の業績アップにフォーカスしすぎて、他の社員とうまくやる努力を忘れては元も子もない。
努力する限界を決めよう
難しい上司と頑張ってみる努力は重要だ。それに合わせて、見切りをつける勇気も必要と心得ておこう。
自分のキャリアのためにならないと思ったら、それはあなたにとって良い上司ではない。限界を見極めて、次に移るという選択肢もあるだろう。
理想の上司像を明確に
就職活動を行う際にも、どんな上司と働きたいのか明確にしておこう。
あなたの一存で上司が決まるわけではないが、面接時に面接官の態度からわかることがあるかもしれない。部署によっては将来の上司が面接することもある。
例えば、"強いリーダー"な上司は、要求が高いケースが多い。よくチェックしておこう。