資生堂は10月6日、世界88の国と地域で展開する「SHISEIDO」の全面的なブランドイノベーションを2016年1月より推進することを発表した。
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「SHISEIDO」の新広告ビジュアル |
同社は、日本発のグローバルマーケティングカンパニーの実現に向け、2014年12月に中長期戦略「VISION 2020」を策定し、ブランド価値の再構築に取り組んでいる。「SHISEIDO」はその中核を担うブランドと位置付けられており、今回のブランドイノベーションでは「美しさは世界をよりよくする力である」という信念のもと、「共感」をキーワードに顧客とのコミュニケーションを刷新し、顧客接点のさらなる拡大を目指す。
世界中の顧客との間に「共感」を生み出すため、商品や宣伝ビジュアル、モデル、店頭カウンター、ブランドロゴなどのコミュニケーションを、2016年1月より順次刷新。デザイン制作にあたっては、「SHISEIDO」が根底にもつ「コンテンポラリージャパン」の要素をグローバルな視点で表現するため、ニューヨークとパリのデザイン界で活躍し、多くのデザイン賞を受賞するなど、グローバルプレステージ市場での多様なバックグラウンドを持つRuba Abu-Nimah(ルバ・アブ=ニマ)氏をクリエイティブ・ディレクターとして採用した。
商品展開としては、肌の美しさを守る(Defend)「アルティミューン(2014年9月発売)」と、肌そのものを美しく見せる(Reveal)新ファンデーション(2016年3月以降、世界で順次発売)からスタートし、新たな商品を展開していく考え。
また、宣伝ビジュアル・モデルには、内なる美しさを体現する3名のモデルを新たに起用し、多様な美しさを応援する力強いメッセージを表現。モデルビジュアルの撮影には、世界的に活躍するフォトグラファー、Mario Sorrenti(マリオ・ソレンティ)氏を起用する。ロゴには、ブランドの新しいストーリーと未来づくりの一環として、ブランドのこころである「GINZA」と「TOKYO」を加えたという。