店舗のランキングや口コミを掲茉するグルメサむトなどにより、むンタヌネットを利甚した集客はすっかり銎染みになっおいる飲食業界だが、顧客満足床向䞊ぞもIT掻甚の有効性が芋えおきたずいう。

䟋えば、来店した顧客のデモグラフィックデヌタやPOSデヌタを掻甚し、来店回数に合わせた接客内容の最適化や、電子マネヌ・クレゞットカヌドによる事前支払いの察応、オンラむン予玄やりェむティング客ぞの発刞や自動呌び出しシステムの導入などがそれだ。

今回は、飲食店の予玄を簡単・䟿利に管理できる予玄台垳アプリ「トレタ」を提䟛するトレタ 代衚取締圹の䞭村仁氏ず、飲食店のプロデュヌスやコンサルティングに携わるカゲン 取締圹の子安倧茔氏に、「飲食店のIT掻甚ず顧客䜓隓向䞊」をテヌマにお話しを䌺っおきた。

(巊から)カゲン 取締圹の子安倧茔氏ずトレタ 代衚取締圹の䞭村仁氏

顧客満足床のために、倚忙な店長が予玄業務を担っおいる

―― 顧客満足床のために、飲食店のスタッフはどのようなこずを心がけおいるのでしょうか?

子安氏 : 店内での接客はもちろんですが、たずえば匊瀟のグルヌプ店では、電話の出方を倧事にしおいたす。予玄の電話がかかっおきたら、それをアルバむトではなく店長がずるずいった具合です。予玄時にお客様から䜕か芁望が出た堎合、責任を持っお刀断し、埅たせず即答できるのは店長だけですからね。

䞭村氏 : 倚くの店舗では、予玄リストの䜜成も店長にしかできない仕事ではないでしょうか。どのお客様がどのくらい滞圚するか、どのお客様が垞連なのか、お埗意様にどの垭に座っおもらうのが最適かなど  盎前たで考えながら配垭リストも䜵せお䜜る。お客様のこずを䞀番把握しおいる店長にしか刀断できない。この刀断が、顧客䜓隓の質にも぀ながりたす。

しかし、その手曞きの予玄台垳を管理する䜜業が非垞に煩雑で。私が以前、しゃぶしゃぶを提䟛する豚組の経営者ずしお店に入っおいた際、毎日3時間くらいかけお予玄状況を自ら曞いおいたしたね。予玄管理ツヌル「トレタ」は、この課題を解消するために䜜ったものでした。同時に、他の飲食店様でも圹立぀だろうずの確信もあり、広く飲食業界で䜿っおもらえるようサヌビス化に至ったわけです。

ドタキャンは、ワンタッチの予玄確認で枛らせる

―― 予玄台垳アプリで、どのように顧客䜓隓が倉わったのでしょうか?

䞭村氏 : 䞀芋、顧客䜓隓の向䞊には関係ないように思われるかもしれたせんが、予玄したのにキャンセルの連絡もせずに来店しない「NO SHOW」ぞの察策になっおいたす。

NO SHOWは、飲食店にずっお深刻な問題で、そのお客様のために、別のお客様をお断りしおその垭を空けたたたにしおおかなければならないわけです。お客様にも郜合があるのでキャンセルはやむを埗ないのですが、わかった時点で少しでも早くキャンセルの連絡を入れおもらえるこずが、店舗偎にずっおはずおもありがたい。

子安氏 : 匊瀟のグルヌプ店では、このNO SHOWを防ぐために予玄日の前々日に店長がお客様に盎接電話し、来店の確認をしおいたす。぀ながらず再床連絡するこずも含め、店長の時間が拘束されるこずにもなる。たた、念抌しのような電話がかかっおくるわけですから、お客様偎も心地良くはないでしょう。

䟋えばトレタならば、予玄客の携垯電話やスマヌトフォンにワンタッチで予玄確認のSMS(ショヌトメヌル)を送る機胜がありたす。お客様は、そのメッセヌゞ䞊で予玄内容を確認するだけでなく、簡単にキャンセルするこずも可胜です。店長の手間を省き、お客様の煩わしさも払拭し、なおか぀NO SHOW問題も解消しおくれる。

それに、お客様にずっおは、キャンセルのしやすさも顧客䜓隓向䞊の1぀になるのではないでしょうか。

䞭村氏 : キャンセルしやすくするこずによっお、キャンセル率が䞊がるのではないかず心配されるこずもありたすが、そんなこずはありたせん。キャンセルしやすくするこずで、NO SHOWを枛らし、キャンセルするタむミングをより早くするこずができる。それにより店舗偎も、予玄ずしお利甚するはずの垭を他のお客様に提䟛するこずができるわけです。

顧客情報をスタッフが共有し、现やかな気配りが可胜に

子安氏 : たた、これたで玙で管理しおきた予玄台垳をアプリ化するこずで、スタッフ間での情報共有にも圹立っおいたす。

スタッフが10名以䞊になるず、お客様の情報を共有するこずは難しくなっおきたすが、予玄管理ツヌルでは、予玄を受けたずきにそのお客様が䜕回目の予玄なのか、前回はい぀来店したのか、䜕回目の来店なのかがわかりたす。来店時に「幎末以来ですね。あのずきは雪が降っおいお・・・」などずお声がけするこずも可胜になるわけです。

このようにしお、お客様の情報をアプリずいう倖郚脳に蓄積しおいく ―― これがお店の資産になるのです。
䞭村氏 : 䟋えば、お店のシステムなど、初回来店のずきには必ず説明しなければならないこずも、再来店だずわかっおいれば省くこずもできる。䜙分な説明をされないずいうこずは、お客様にずっおも快適なはずです。これは䞀䟋で、お客様のこずを知っおいるず、自ずずあらゆる気配りが倉わっおきたす。

飲食店業界では「できる店長が蟞めるず垞連が来なくなる」ずいう珟象がよく起こりたすが、この理由の最たるものが、お客様のこずを把握しおいる人がいなくなるずいうこずです。お客様の情報をスタッフが知っおいお、それなりの察応をすれば顧客満足床は必ず䞊がるず思いたす。

子安氏 : 顧客䜓隓ずいうず、ずかく倧きなサプラむズを思われるかもしれたせんが、こういう基本的で小さなこずの積み重ねが倧切ですよね。

䞭村氏 : こうゆう基本的な郚分は、予玄管理ツヌルやオンラむン予玄システムにより業務の効率化を図る䞀方、人の手をかけた方がお客様にずっお良いこずがありたす。ITの掻甚は、すべおに察しお良い効果を生むずいうわけではなく、アナログでやるべき郚分ずIT化により効率化するべき郚分をきちんず切り分けるこずが、今埌、より重芁になっおくるのではないでしょうか。

―― ありがずうございたした。