6月24日~26日までの期間、東京ビッグサイトで行われている「第26回設計・製造ソリューション展」で、ストラタシスの超大型Polyjet方式3Dプリンタ「Objet 1000 Plus」が展示された。

「Objet 1000 Plus」は造形サイズ1000×800×500mmの「Objet 1000」をアップグレードしたモデルで、使用できる材料の種類が追加されたほか、出力形状に応じてヘッドの動きを最適化することで、生産性の向上が図られている。

最大のメリットはその造形サイズを生かし、3Dプリンティングの効率を向上させることができる点だ。従来の3Dプリンタで大きなモノを出力するには、パーツごとに分けて出力する必要があるが、「Objet 1000 plus」ではその必要がなくなる。また、小さい部品をいくつも並べて出力できるため、微妙にデザインの異なる製品やパーツを一気に出力することでデザイン検証の時間短縮が可能となる。

現在、国内では大阪に拠点を置くエムトピアが「Objet 1000」を導入しており、世界では数十台の導入事例があるとのこと。自動車や家電業界など、比較的大きな部品や製品を扱う業界での試作に用いられている。ちなみに、本体価格はおよそ8800万円で、周辺機器なども含めると1億円超の導入費用が必要になるという。

「Objet 1000 Plus」

「Objet 1000」で出力したレンチ。出力までに約2日かかったという。