ルフトハンザドイツ航空は6月22日、2015年6月から、フランクフルトとミュンヘンの両ハブ空港を出発するすべての長距離路線用機材で、患者搬送コンパートメント(PTC)がで利用可能になったと発表した。

「空飛ぶ集中治療室」とも言えるPTCは、ルフトハンザ テクニークがルフトハンザのメディカルサービスと協力して開発したもの。

"空飛ぶ治療室"とも言える「患者搬送コンパートメント」

同航空は、1999年からボーイング747-400型機、エアバスA340型機、A330型機でPTCを運用、毎年最大100人の集中治療対象患者を輸送している。さらに進化したPTCがエアバスA380型機、ボーイング747-8型機のために設計され、導入されている。

PTCには、患者のベッド、治療に当たる医師とルフトハンザのクルーメンバー(PTCメディカルクルーメンバー)のための座席が2つ、集中治療のための設備、必要な器材、医薬品を設置するのに十分なスペースがある。

同航空は医療関連のサービスを幅広く提供しており、例えば、PTCでの集中治療を必要としない患者は、「ストレッチャー」や必要に応じて独立型の酸素供給装置などの医療サービスを、フライト前に予約することが可能。