ALBERTは5月13日、エム・データが生成、保有するテレビ放送データ(TVメタデータ)と関連するビッグデータを統合的に分析し、データマネジメントプラットフォーム(DMP)を通じて企業のOtoOtoO施策を支援する新たなサービスを開始すると発表した。

ALBERT、エム・データ、エヴィクサーのサービス連係イメージ

「OtoOtoO」とは、オフライン(またはオンエアー)・ツー・オンライン・ツー・オフラインの略称で、特にテレビ放送との連係においてはT2O2O(テレビ・ツー・オンライン・ツー・オフライン)と呼ぶこともある。放送やデジタルサイネージなど、オフラインにおけるコミュニケーションから消費者を一旦Webサイトやスマートフォンアプリなどのオンラインに誘導して動機付けをしたうえで、さらに店舗やイベントなどのオフラインに誘導する施策やコミュニケーションの方法を表す言葉だ。

両社は、エム・データが生成、保有するTVメタデータを活用し、ALBERTが開発した「smarticA!DMP」を経由して、店舗やイベント、デジタルサイネージやスマートフォンアプリなどを連係したOtoOtoO施策の実行を支援。また、TVメタデータとテレビ視聴ログおよび関連するビッグデータを連係して分析するコンサルティングサービスも提供する。

ALBERTは、音声による自動コンテンツ認識(ACR)技術に強みを持つエヴィクサーとの資本業務提携を2015年3月24日に発表した。このエヴィクサーのACR技術により「誰が、どの放送を視聴しているか」をリアルタイムに把握できるうえ、そこにエム・データのTVメタデータが加わることで「誰が、どんな放送を」視聴しているかという情報も加味した分析が可能となった。