キヤノンとキヤノンマーケティングジャパンは、複合機「imageRUNNER ADVANCE(イメージランナー・アドバンス)」の新製品として、中小規模オフィス向けのA3カラー複合機"imageRUNNER ADVANCE C3300"シリーズ3機種を5月中旬から発売することを発表した。
この新製品は、「imageRUNNER ADVANCE C2200」シリーズ(2012年11月発売)の後継機種で、毎分20~30枚の出力速度(A4ヨコ)を備えたコンパクトなA3カラー複合機である。
同製品は新しい色設計の採用により、印刷時の色域を大幅に向上させ、従来よりもより鮮明な画像の出力ができるようになったという。
また、キヤノンとして初めて、液晶パネル上にトナーなどの消耗品の交換手順を実写動画で表示する機能が標準搭載されている。従来のアニメーションよりも作業手順がわかりやすくなったため、交換作業に不慣れなユーザーでも操作しやすくなっている。
さらに、「針なしとじ」と「針とじ」の機能が搭載。本体に、オプションの「インナーフィニッシャー・G1」を装着することで、設置スペースは増やさずに、用途に応じて書類のとじ方を選択することができるようになった。「針なしとじ」機能により、消耗品を使わず省資源化できるとともに、シュレッダー時に針を除去する手間が省けるため、作業の効率化にも貢献。また、「針なしとじ」でとじた書類は外すことも想定されており、こするだけできれいに外すことができる。「針なしとじ」ができるのは、最大5枚(52~64g/m2)までだという。
キヤノンによると、2014年のA3カラー複合機の市場規模は、世界市場で約196万台、国内市場で約47万台、2015年においては、世界市場で約207万台、国内市場では約47万台の予想だという。先進国市場においては、中小規模オフィス向けのコンパクトな中低速カラー機が増えつつあり、新興国市場においては、モノクロ機からカラー機への置き換えが進むなか、簡易なメンテナンス性を前面に打ち出した製品の投入などにより、さらなる需要拡大が期待されるとしている。
製品概要は下記のとおり。
製品名 | 希望小売価格(税別) | 発売日 | 生産台数 |
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imageRUNNER ADVANCE C3330F | 165万円 | 2015年5月中旬 | 1万4000台/月 |
imageRUNNER ADVANCE C3320F | 135万円 | ||
imageRUNNER ADVANCE C3330 | 130万円 |
機能の特徴について、動画でも確認できる。