米SAS Instituteはこのほど、マネーロンダリング対策のモデル開発を支援し、シナリオの迅速なテストと導入を可能にする、金融犯罪対策ソリューション「SAS Transaction Monitoring Optimization」を発表した。
同製品は、同社のインメモリ・アーキテクチャを用いることで、大量のデータからマネーロンダリング対策モデルを迅速に作成し、検証・シミュレーションが行える。また、モデルリスク管理のための業界ベストプラクティスが組み込まれているため、第三者機関に頼ることなく自社でリスク管理を遂行できる。
同製品には、ビジュアライゼーション・ソリューションとして、「SAS Visual Analytics」「SAS Visual Statistics」「SAS Visual Scenario Designer」が含まれている。
「Visual Analytics」は新たなリスクのパターンを迅速かつ明確に特定するため、ビジネス・アナリストが新たなリスクと潜在リスクを示している可能性があるマクロ・パターンを認識することを可能にする。
「Visual Statistics」は、データ・サイエンティストによるモデルのビジュアル作成を支援する。エンドユーザーが定量的な統計モデルを瞬時にビジュアルで作成して、変数と不正の疑いのある取引との相関関係を確認することを可能にする。
「Visual Scenario Designer」は、シナリオと戦略管理のプロセスを変革する。インメモリ・アーキテクチャにより、シナリオと戦略をテストし、膨大なデータと照らし合わせて、これらのシナリオと戦略をシミュレーションすることを可能にする。
また、同製品は、リリースされたばかりの「SAS Anti-Money Laundering」と「SAS Customer Due Diligence」からなる「SAS Financial Crimes Suite」をサポートしている。 Financial Crimes Suiteには、マネーロンダリングや詐欺などのさまざまな金融犯罪の検知、予防、管理のためのソリューションとテクノロジーが凝縮されている。