ドコモ、BLEを活用した携帯電話エリア外でも情報伝達ができる新技術を開発
NTTドコモは3月10日、近距離にあるiPhoneとAndroidスマホが相互に情報伝達する技術を開発したと発表した。
開発した技術は、多くのスマートフォンに搭載されているBluetoothの「Bluetooth Low Energy(BLE)」を活用する。
音声やパケット通信などの携帯電話ネットワークを介さず、近距離内のiPhoneとAndoidスマホがBLEを介して相互に接続し、情報を伝達する。対応するOSはiOSが7.1以降、Androidが5.0以降。
利用シーンは、災害時に停電などで携帯電話ネットワークが使えない場合を想定している。例えば、携帯電話ネットワークに接続できない端末が災害用伝言板に登録することが可能となる。
ドコモは、技術を収録したソフトウェア開発キットを「docomo Developer support」を3月中に無料公開する方針だ。また、新たな安否情報登録サービスについても実用化に向けて検討を進めていくとしている。
また、今回の取り組みは、3月14日~18日に仙台で開催される第3回国連防災世界会議の関連事業「防災産業展in仙台」におけるワークショップで講演・デモンストレーションを行う。