シトリックス・システムズ・ジャパンは2月17日、同社のエンタープライズモビリティ管理(EMM)ソリューションの最新版である「Citrix XenMobile 10」を提供開始した。既にXenMobileを、オンプレミスライセンスで有効なソフトウェアメンテナンスを所有するかクラウドホスティングで利用中のユーザーは、最新版への無償アップグレードが可能。

新製品はWorxApp群の設計拡張によるアプリケーション間の統合強化により、エンドユーザー向けのモビリティエクスペリエンスを最適化すると同時に、統合したEMMプラットフォームによりモバイルアプリケーションの管理や導入を容易にし、IT部門の開発および管理プロセスの自動化と簡素化を実現するという。

主な新機能として、ビジネス向けに最適化したワークフロー、「Self Service Portal(セルフサービス・ポータル)」機能、エンド・トゥ・エンドのセキュリティ、単一の管理画面を挙げる。

ビジネス向けに最適化したワークフローでは、複数の設計拡張によりパワーユーザー向けの全般的な使い勝手を向上し、パワーユーザーがXenMobileのWorxMail/WorxWeb/WorxNotes/WorxEdit/WorxDesktop/ShareFileなどの統合的なビジネスアプリケーションを使用して新しいワークフローを作成できるという。

Self Service Portal機能はモバイルユーザー向けに新しく提供する機能であり、紛失または盗難にあったデバイスの追跡/ロック/消去などの重要なタスクをモバイルユーザー自身が実行・管理できるというもの。

エンドツーエンドのセキュリティでは、モバイルデバイス/生産性アプリケーション/データストレージの保護に加え、デバイスやネットワークゲートウェイ、サーバー間における接続の保護を強化した。

「シングル コントロール プレーン」と呼ぶ単一の管理画面では、登録/プロビジョニング/設定/導入から、デバイス/アプリケーション/インフラストラクチャを含むモバイルスタック全体のトラブルシューティングに至るまで、各種のIT管理タスクを簡素化できるとしている。

新バージョンでは、従来の「App Edition」を「Advanced Edition」と改め、「Enterprise Edition」および「MDM Edition」を合わせた3つのエディションを提供する。Advanced Editionは従来のApp Editionにモバイルデバイス管理(MDM)機能などを追加し、App Editionより低価格とした。