大日本印刷(DNP)とアイディーズは3月16日、DNPのネットチラシ配信サービス「オリコミーオ!」と、アイディーズのPOS情報分析サービス「i-code MS」を連携させた小売店舗向けO2Oサービスを、生鮮三品(鮮魚・青果・精肉)と惣菜に展開することを発表した。

加工食品や日用品などの商品にはJANコードが付与されているため、スーパーマーケットなどの店舗ではPOS情報で購買履歴を管理できるが、生鮮三品や惣菜にはこれまで統一コードがなく、企業独自の分類・商品コードなどで購買履歴を管理していた。そのため、他店との比較などの相対的な分析や評価を行うことができなかった。

これに対しアイディーズは、国内で初めて生鮮三品と惣菜に統一化コード(i-code)を付与し、これらの商品の購買情報を販売促進に活用できるようにした。

DNPとアイディーズは2013年より、O2Oサービス分野で協業を進めてきており、両社は、メール会員の購買履歴とネットチラシの掲載情報を照合し、会員ごとに最適な販促情報をメールマガジンで提供するなど、販促効果の向上を図るサービスを提供している。今回、i-codeの活用によって、生鮮三品と惣菜を対象としたO2Oサービスを実現した。

DNP「オリコミーオ!」とアイディーズのサービスの連携イメージ

またDNPは、i-codeの活用範囲を拡げて、ネットチラシ配信サービス「オリコミーオ!」の精度向上や効率化を図るとともに、マーケティングサービスの拡大につなげていくため、i-code MSの販売代理店契約を締結した。

同サービスの初期導入費用は100万円、月額利用費用は40万円(いずれも税別)。なお、契約締結後1年ごとに次年度更新費用として50万円(税別)が課せられる。

両社は今後、オリコミーオ! とi-code MSを利用した販売促進事業を全国規模へ拡大し、関連売上も含め、2017年度までに累計で5億円の売上を目指すという。