ソニーは2月12日、ランニング時の心拍数や走行ルートなどのランニングログの記録に加え、心拍数とリアルタイムに連動した音楽再生や音声アドバイスにより、トレーニングを楽しく効率的にサポートする「Smart B-Trainer」を発表した。

「Smart B-Trainer」は、耳に装着してランニングログの計測とトレーニングに適した音楽再生を1台で実現するヘッドホン一体型のスポーツデバイス「SSE-BTR1」と、ランニングログをスマートフォンで管理し、多彩なトレーニングメニューを選択できるアプリケーションソフトウェア「Smart B-Trainer for Running」で構成されている。

このうち、「Smart B-Trainer」は、"シンプルでスタイリッシュ"、"楽しく効率的"、"ゴール設定と達成感"をキーコンセプトに開発され、これまで培ってきたオーディオの技術と、最新のセンシングやソフトウェアの技術を融合させることにより、スポーツシーンに新しい体験をもたらすという。例えば、ランニングやジョギングは、ダイエットや体力づくり、レースへの参加など、さまざまな目的にむけて手軽に一人で始められる一方で、継続が難しく、途中でトレーニングを断念するケースも多く見受けられる。そうした課題を解消するために、音楽や音声の活用と合わせて、多彩なトレーニングメニューを提供することで、楽しくトレーニングを継続することをサポートする。メニューには、ベーシックトレーニングに加え、プレミアムトレーニングとして金哲彦氏監修のメニューや、アシックスが提供するトレーニングプログラム「MY ASICS」と連携したメニューが用意されている。自分の目的やレベルに応じたトレーニングを効率的に、かつ継続的に実施することができる。

また、スポーツデバイス「SSE-BTR1」は、コンパクトな筐体に心拍、加速度、GPS、コンパス、ジャイロ、気圧の6種類のセンサを内蔵し、心拍数、消費カロリー、距離、時間、スピード、ペース、ピッチ、歩数、ストライド、走行ルート、高度の11種類のランニングログを計測・記録する。さらに、16GBの内蔵メモリには最大約3900曲の楽曲を転送でき、スマートフォンなど複数のデバイスを身に着けずに、これ1台で"シンプルでスタイリッシュ"にランニングログの計測とトレーニングに適した音楽再生を実現する。

そして、心拍数をリアルタイムに計測し、事前に設定したユーザープロファイルと目標心拍数をもとに、その時のランナーの状況に応じた最適なテンポの楽曲を自動選曲、再生する。これにより、"楽しく効率的"なトレーニングをサポートする。例えば、目標に対して心拍数が高い場合は、遅いテンポの楽曲を再生することでランナーをガイドする。さらに、その時の気分で楽曲のテンポを調整することも可能。この楽曲のテンポ解析は、独自の12音解析技術により実現しているという。

なお、「SSE-BTR1」と「Smart B-Trainer for Running」は3月7日より発売する。また、トレーニングメニューは今後順次追加される予定。

スポーツデバイス「SSE-BTR1」とアプリケーション「Smart B-Trainer for Running」