日本オラクルは1月15日、NASストレージ「Oracle ZFS Storage Appliance」の上位機種となる新製品「Oracle ZFS Storage ZS4-4」の提供を開始した。最小構成価格は1308万8810円(税抜き)。
システム事業統括 プロダクト・マネジメント・オフィス プロダクト・ビジネス推進部 迎田俊樹氏は、Oracle ZFS Storageの特徴として、「他社同等製品製品に対して、コントローラ当たりのDRAMの数とコントローラ当たりのコアが多い点」「大容量ボリュームを提供できる点」「メディアの階層化を実現できる点」を挙げた。
「他社製品はリソースが不足した場合、スケールアウトを行うケースが多いが、リソースが豊富なOracle ZFS Storageは他社同等製品の50ノード分の性能を1台で実現することができ、拡張を行う場合もディスクを追加するだけでリスクを抑えた形で行える」と、迎田氏はOracle ZFS Storageの競合製品に対するアドバンテージをアピールした。
ZFS Storage ZS4-4は、最大120のプロセッサ・コア、最大3TBのDRAM、最大12.8TBの読み取りフラッシュ・キャッシュ、最大3.5PBのハードディスクを搭載することができる。
これらに加え、ZFS Storage ZS4-4は「Oracle ZFS Storage OS」の最新版により、「Oracle Database 12c」環境向けの新機能を提供する。例えば、Oracle ZFS Storage OSに備わる「Oracle Intelligent Storage Protocol」(以下、OISP)により、Oracle Database 12cはOracle ZFS Storage ZS4-4とメタデータをやり取りして自動的にチューニングを行い、マニュアル操作と比較して最大67%少ない手順で作業を完了するという。
また、OISPと連携したアナリティクス機能「ZS Analytics」により、Oracle Database 12cのプラガブル・データベースごとにデータの入出力を集計・分析することが可能。
さらに、迎田氏のZFS Storage ZS4-4の特徴的な機能として、「ファイルレベルでの暗号化のサポート」を紹介した。同氏は、「ライセンス費用のみで利用できる点」「ファイルごとに保護をできる点」から、ファイル暗号化はディスク暗号化に対し有用だと説明した。