あなたの企業、いや、チーム単位でも良い。1人の優秀な社員が全てを握っているという状態ということはないだろうか? もしキーパーソンが会社を去ってしまえばチームが総崩れ……という状況であるならば、とても危険な状態だ。Forbesがそうならないための対策を「頭脳流出を予防する5つのステップ(原題:5 Steps to Preventing Brain Drain in Your Organization)」として紹介している。
一部の社員だけが重要なスキルと知識を持ちあわせており、そこに依存するチーム体制になっているなら、社風や文化を変える必要がある。優秀な社員が退社したり別のチームに移籍するという場合はもちろんのこと、そうでなくてもビジネスの規模を拡大していくときに1人や一握りしか動けないチームでは拡張性を持たせて行動できない。つまり、成長のチャンスをみすみす逃して行くことになる。また、その人が急病や休暇で休むとビジネスが進まないというのは他の社員にとっても良くないことだろう。
では、どの様に組織の在り方を変えていけば良いのだろうか?
支え合う文化を作る
慌てて知識を共有する前に、全体で支え合う雰囲気を作ることが大事だ。
継続的な学習に対する姿勢や、お互いがピンチである時に介入できる能力を重視する社風を築こう。
チェックリスト作成
どのような知識とスキル、プロセスなどを共有すべきなのか、リストを作ってみよう。役割別に見てみるのも大事な要素だ。
まずは自社のビジネスやチームにとって重要なものから順序立てて取り組んでいきたい。
時間をかけて進める
ただし、社風の変化は一夜にしてなるものではない。これまでのやり方を変えるのは誰にとっても難しく、強制はできない。
現在のやり方に既得権を持つ人は抵抗するかもしれない。知識を学ぶ側には十分な時間を与え、移行をスムーズにできるよう心がけよう。
適切なツールを利用する
スキルがある社員側にも快く取り組みを受け入れてもらう必要がある。
チームや企業が成功するために重要であることを理解してもらい、自分が知っていることやスキルを伝えるのに必要なツールを提供していこう。
テスト
スキルを持った人がいなくなったから取り組もうという状態は時すでに遅し。その人がいるうちに、いなくなった状況をテストする時間を設けてみよう。
実際に新しい役割をやってもらったり、スキルを試すシュミレーションを行っていこう。