ゼブラは1月8日、シャープペンの芯折れによる集中力への影響を調べることを目的とした脳波を計測する実験の調査結果を発表した。同実験では、どれだけ力を込めても芯が折れないシャープペン「デルガード」と従来のシャープペンを使って、集中力に違いが出るかどうかを、脳科学的に検証した。

具体的には、高校3年生男子1名に脳波記録用電極を装着してもらった後、従来のシャープペンと「デルガード」を使って計算問題を解いてもらい、計算問題に取り組んでいる最中にランダムに短い雑音を聞かせ、脳がどれくらい反応(注意散漫)するか、を脳波で計測した。

「デルガード」を用いた実験の様子

この実験では、集中していればしているほど「外界からの刺激(雑音)」に対して人間の脳が反応する度合いが小さくなることが予測されるという。

問題は、マークシート式計算問題150問で、シャープペンシルは両条件とも、3回ノックして芯を出した状態で使用した。

実験の結果、従来のシャープペンを使用して芯が複数回折れる状態では、雑音に対して脳が反応しやすく、集中力が大きく低下する様子が見られたのに対し、「デルガード」を使用して芯が折れない状態では、実験中の雑音に対する脳の反応が従来品と比べて、36%抑えられたという。

雑音に対する脳波反応 資料:ゼブラ

雑音提示後100ms後の電位分布 資料:ゼブラ